3月句会投句一覧
兼題の部(雪解)
1み仏の大きてのひら雪解川2黄ばむ菜は哀れなれ雪融はなし
3テンポよき雪解雫や茜雲4雪解風名立たるみ山鮮やかに
5源流や雪解けとして鳴り響く6目を閉じて聞く故郷の雪解川
7山の裾雪解け流し里のみず8あの山の滝は数日雪解川
9雪解けや窓の下行く笑い声10気球ゆく空群青や雪解風
11名残おし平成往くし春浅し12海に出て寛いでゐる雪解川
13雪解川清らかなりし水の音14一夜城のいにしえ偲ぶ雪解川
15時刻む雪解雫の水面かな16峡谷にわきいずるごと雪解水
17里山のメロデイー橋や雪解川18トレモロを奏でて雪解雫かな
19サーカスの来て旗なびく雪解村20皆憩う雪解の山の水場かな
21雪解けの渓谷音をとりもどす22雪解雫修行の僧の廊下拭き
23一滴の雪解に息吹く山野かな24あかあかと障子まぶしき雪解かな
25川底の石蹴散らせり雪解川26源流や雪解けとして鳴り響く
27流れ追ひペダル踏み込む雪解川28木漏れ日に雪解しずくのきらめけり
29雪解や津軽三味線靄の中30湯治宿瀬音に雪解感じつつ
31大海へ豊かに流る雪解川32ビーコンは山の神です雪解待つ
33友禅を流す手赤く雪解水34雪解風戸を開けはじむ農具小屋
35激しさは自然のあかし雪解川36別れ路や長き髪して雪解風
37湯の町の川を疾して雪解水38登りゆく一歩一歩や雪解道
39雪解道轍の上を下校の子40漲りて木立の幹へ雪解水
41一湾に風颯々と雪解急草の花42身延路の老樹かたむく雪解川
43好天のひねもす雪解雫かな44タク君が雪解の雪を食べて居る
45雪解川は闇落ちし我流れ行く46雪解や阿蘇湧水のゆたかなる
47木曽谷へ返す谺や雪解川48積年の苦楽を孕み雪解川
49雪解水小砂利食みつつ拡ごれる50雪解の道は段差のありにけり
51山峡に谺する音雪解川52廃工場雪解水噴く破れ土管
53熊笹を揺らしてゆくや雪解水54雪解けの水を集める掌(たなごころ)
55新しき光を集め雪解なり56蔭ばかり白く残れり雪解道
57雪解けや庭に知らずの穴二つ58雪解けて流る渋谷の交差点
59悠久の刻の流れよ雪解川60大いなる光となりて雪解川
61功なせば人もまた神雪解くる62雪解の富士の雄姿や県境
63雪解や山に唱和し川笑ふ  
自由題の部
64雲合ひいの野に春風の梳かれゆく65寝坊して雨だれ六つ今朝の春
66たんぽぽ野笑ひさざめく少女子ら67啓蟄や優しく撫づる庭の土
68封切りしトランプ匂ふ日永かな69陽光に啓蟄の土きらめけり
70春大根あおい肩だす土の上71春浅し包丁研ぎ屋黙黙と
72車笛ひとつ野辺の送りか涅槃雪73雨晴れし窓の明るさ百千鳥
74駅伝の小旗うち振る三ヶ日75自づから足の向かひぬ初桜
76梅が香のメジロ持て成す準備かな77夜は闇の雀隠れの角ポスト
78おぼろ夜や窓にぼやけき老いの顔79伊勢湾に打つ高波の涅槃西風
80山茶屋の旗ひらめくや山笑う81散髪をしてくれし妻山笑ふ
82世の中を照らせぬわれや独活配る83旅で得た地酒味わう朧の夜
84志望校めざすひと日や桜咲け85囀りやビブリオバトルに訥弁も
86日文科目指す乙女や小町の忌87無明なる我にまばゆき白木蓮
88船歌の春の川面に響きけり89封切りしトランプ匂う日永かな
90からころと湯浴み帰りや春の風91里山に抱えられており老い桜
92恋ごころポケットに入れ卒業す93長靴に白く乾いて春の泥
94水温む日ごと膨らむ蕾かな95芹を摘む母を支へた石を踏み
96花散って人また人に帰り行く97春疾風突っ切って行く新幹線
98船歌の川面に春を告げにけり99みちのくを語り継ぎたる接木かな
100跳箱を跳ぶ子跳べぬ子卒業す101埼玉にアポロン在りてうららけし
102風強き一日の過ぎて花豌豆103沖合いのうねり木の芽に届きけり
104読み難き医療費明細万愚節105啓蟄の沼に生物観察会
106靴底の奈良の春泥持ち帰り107春の鯉突然匂ふ臭気かな
108蜜腹の蜂恍惚と右左109布衣の身のくらし穏やか花なずな
110この年も滝なすごとく紅枝垂111鼻通りの良き日の梅の白さかな
112雪解水に触れて魚の身の締まる113春疾風都会の街を撫でまわす
114茎立や妻と二人の野菜畑115今年竹明治の玻璃によろけ縞
116行く春や袋小路のカフェテラス117白墨のランチメニューにアサリ飯
118波静か空港かすむ彼岸潮119去る人の笑顔まぶしき桜かな
120女子会を真似るままごと桃の花121花見席鳥になれない燕尾服
122蛇穴を出づる職業安定所123蛤の塩に火のはふ佳肴かな
124樹林の中やさはさはと春の沢125東屋の椅子に切り株鳥雲に
126学童の下校見護る燕かな127浅草の築地塀へと春の風
128一句一憂し臨む吟行春浅し129たんぽぽの絮大空へ天使団
130万物にみなぎる生気亀の声131長き日や時空を超える飛行船
132春の宵ゆったりと聴くセレナーデ133桜鯛さして舟形風あそぶ
134春の雪運転免許試験場135静けさや桜湯の香のほどけたり
136碁敵を偲びて澄める蜆汁137三寒や人無き駅の待ち時間
138地球儀の北極点に風光る139雛祭り男子一人を持て余す
140春あかね細くながるる飛行雲141十六島(うっぷるい)波を呑み込む岩の海苔
142小さくとも皆すまし顔陶ひひな143バーベキュー波静かなる春の海
144春眠や生きてますかと妻の声145夫婦歴四十年のさくら狩
146さぁ登ろうザック背負えば笹鳴ける147三分の春光刻む砂時計
148遮光器土偶春光のまぶしかろ149制服にアイロンかけて卒業す
150灯りある方に足向く余寒かな151どの色か迷ふ子の指雛あられ
152ここだけの話筒抜け夏近し153鋤返す春の匂ひのする土を
154青空に染まずモクレン凜と咲く155あをぞらにのんきののの字春の鳶
156駅前の書店この春限りとか157手のひらの転がる小瓶さくら貝
158緑立つ水平線を直角に159ゴーグルにマスク目薬点鼻薬
160桜餅ちがふ思ひ出持つ姉妹161輿入れの姫の小さき雛道具
162噺家の江戸つ子仕種地虫出づ163兄理系弟文系合格す
164入り彼岸写真に残る笑顔かな165建前の槌音のあり春の空
166冴返る舌苔のトローチの青167狡休みして春愁の終電かな
168猛り立つ種馬人を汚したる169一村は明るくなりぬ桃の花
170二分咲きの桜を鳥が摘まみ出す171ぜんまいや耳だけ出して潜望鏡
172昔ばなし読み聞かすこゑあたたかし173恋風を揺さぶり止まぬ半仙戯
174春の虹同時に二人愛せずに175雪解水仮設ハウスにまつはれる
176花わらふ刻を見たさに人の波177春服の橋渡り行く利根運河
178魔女のさす口紅の色黒椿179満作や水を一杯くれないか
180花のころ駅北口で待ち合わす181卒業子社会への一歩選挙権
182寄席はねて都会の路地の朧月183深呼吸しての一歩目牧開
184やがて止む落花の路にふる月夜185空に舞ふパラグライダー蝶の昼
186ジーパンの膝のぼろぼろ青き踏む187風いでて知る佐保姫の出できたる
188錆毀つ椅子のオブジェや初桜189おぼろ夜のテラスにジャズのアランフェス
〔選句方法〕

下の〔草ネット投句〕ボタンから送信するようにお願い致します。
「選句」を選び、兼題より1句、自由題より2句の計3句を選択し、
都道府県名・氏名(俳号可)を明記の上、「送信する」ボタンを
押してください。

選句〆切:4月27日(土)、発表は4月30日(火)に行います。

なお、一部の漢字はネット上では正しく表記されず、
「?」で示されますので、読みを入れてあります。
        
2月句会結果発表
兼題の部(春浅し)
作 品 互選 選者選 都道府県 作者
10春浅き鎮魂の海黙深し5千葉県市祐
62春浅し土の匂ひのまだ固し5長野県幸 々
32龍太忌や春まだ浅き甲斐の国3岐阜県色即是句
17石段に続く街道春浅し3香川県嶋村紀彦
28春浅し剃髪青き修行僧3神奈川県ひろし
3春浅し舳寄せ合ふ貸ボート3東京都小石日和
27春浅しポット沸き立つナース室3埼玉県祥 風
39春浅し大樹に鼓動生まれけり3神奈川県風 神
6浅き春微笑むやうな雲流る2埼玉県アポロン
9幹に彫る片恋の名や春浅き2東京都
25春浅し欠伸して待つ心電図2東京都一 八
56献灯のかすかなゆらぎ浅き春2熊本県蕗の薹
59海女小屋の戸の閉すまま浅き春2福岡県みつぐ
60春浅き吊橋渡る風の音2静岡県春生
5春浅し貼られたばかりの千社札1静岡県かいこ
7登校の長靴の列春浅し1新潟県はるひ
8草笛のつたなき音色春浅し1大阪府藤岡初尾
12浅春しほいと渡さる蒙古斑1大阪府椋本望生
21春浅き瀬の音ひろふ五線譜に1岐阜県近藤周三
22春浅し一糸まとわぬ大公孫樹1福岡県伸 治
37春浅し湖畔の水の白さかな1大阪府芙美佳
38春浅し少し離れて二人連れ1埼玉県夜 舟
44卒塔婆小町と浅春の能楽堂1奈良県魚楽子
46春浅し無言の人とバスを待つ1兵庫県奈 呂
48ぴかぴかの学習机春浅し1埼玉県さくら子
49春浅し十五世帯の村おこし1神奈川県志保川有
50賛美歌の微かな挙式春浅し1北海道千賀子
52春浅し波ちぎれとぶ東尋坊1滋賀県和 久
61米朝の首脳は会ふも春浅し1広島県一 九
63公園に眠る遊具や春浅し1兵庫県ぐずみ
自由題の部
作 品 互選 選者選 都道府県 作者
78春泥や牛舎に並ぶ牛の尻9沖縄県繭子
126駅前に残るたばこ屋春炬燵6兵庫県ぐずみ
101地方紙にくるむ筍文添へて4埼玉県夜 舟
107浅蜊吐く砂の動いて夜の厨3奈良県魚楽子
122サクラサクメールに三個花マーク3福岡県みつぐ
147ゆくりなく移住の贅や狸汁3岐阜県近藤周三
84葱ぬいて無いものねだりせぬくらし3岐阜県近藤周三
173三姉妹共に老いけり梅日和3大阪府レイコ
186春の雲流るる方へ歩きけり3静岡県春生
135おぼろ夜のふたりでつまむあまなつと2東京都
129啓蟄や新テキストに日の差して2東京都小石日和
182韋駄天の駆け抜けし道草青む2熊本県蕗の薹
72寒明の水うごきだす筑後川2東京都
77東風吹けよ梅へ桜へ病む肺へ2東京都
83わらべ歌ふと口ずさむ春愁2愛知県丸 吉
87お遍路が覗ゐてゆける登り窯2徳島県三 子
90人知れず田螺動くや鍬の音2埼玉県祥 風
94鶴を折る冷たき指や浅き春2愛知県さ と
104梅が香や鐘の一打に揺らぎけり2三重県八 郷
105写経子の新しき墨雨水かな2神奈川県横坂 泰
106落椿その先長き下り坂2千葉県須藤カズコ
110変わりなき木目込み雛の半世紀2大阪府レイコ
113鴎飛ぶ湾のあたりの霞かな2北海道千賀子
115青天をまとひて咲けり紅椿2滋賀県和 久
117蒲公英や山ひとつ越え札所まで2愛媛県牛太郎
148青春の淡き記憶や蕗の薹2福岡県伸 治
155きらめきの鼓動の海に風光る2埼玉県郁 文
162うつむくものそつぽ向くもの野水仙2神奈川県毬 栗
116公園のSL列車草青む1三重県正 耕
64石段にふふむ白梅奥の院1栃木県垣内孝雄
67節分や新米教師の鬼の役1愛知県コタロー
70雪景色天より雪舟筆を入れ1新潟県はるひ
74毛玉さえ指になついて春日向1千葉県あけび庵
79早春のゆつくり渦を巻くココア1京都府せいち
88木道に木洩れ日さして竹の秋1東京都一 八
89冴え返る琴柱灯篭凛とたつ1岐阜県小太郎
97母すまふ村までしばし雪解道1長野県油井勝彦
99つぎつぎと川面にえくぼ春時雨1神奈川県毬 栗
108電車待つ車椅子の娘の春コート1埼玉県グレイス
114それぞれの散歩のコース春浅し1千葉県相良華
118春光や明治の祖父の蔵書印1静岡県さくら
121唇にポツンとほくろ春愁1福岡県蛍 川
128立春や河馬の歯磨く飼育員1滋賀県正 男
132父の所作真似て豆撒く独りかな1埼玉県アポロン
140春暁や生きものたちの薄目開く1東京都
144梅一輪待合室のしじまかな1千葉県えだまめ
145水仙の潮風受けて群咲きぬ1三重県倉矢 幸
149海風の抜くる三叉路うす氷1北海道三泊みなと
151白梅や写経しずかな息遣い1東京都一 八
152真向こうの犬山城や梅の花1岐阜県小太郎
156春寒し医師の杜撰な言葉言ひ1兵庫県柴原明人
159媚態めく大河の蛇行草青む1奈良県陶 生
161春眠や目覚めてはまた夢の中1神奈川県ドラゴン
163車椅子風かろやかに青き踏む1大阪府芙美佳
164夕暮れを待って鍵っ子つくしんぼ1埼玉県夜 舟
165春競馬騎手振る鞭の高々と1神奈川県風 神
166探梅や旅の雑誌で西ひがし1三重県穂のか
174つばめ来る本日百円パン屋さん1埼玉県さくら子
176堅雪に型抜かれてる車輪かな1北海道千賀子
177いくつもの出会いと別れ春浅し1千葉県相良華
180意志強き少女の主張梅白し1愛媛県牛太郎
181蕭条たる海の鈍色蕗のたう1静岡県さくら
183老いてなお心はずむは雛飾り1東京都一 寛
185春時雨女坂より男坂1福岡県みつぐ
189ビル街に箒ちり取り新社員1兵庫県ぐずみ
選評 選者:草の花俳句会 副主宰 鈴木五鈴(すずきごれい)

《兼題の部:春浅し》

★龍太忌や春まだ浅き甲斐の国

飯田龍太の俳句はいまだに新鮮さを失いませんね。人口に膾炙した句は勿論ですが、他の句にも新鮮な表現への
拘りが見て取れ、改めてその凄さに驚くばかりです。忌日が近づくとやはり句集を眺めてみたくなる作家の一人
です。作者もそうなのでしょうね。「春まだ浅き甲斐の国」という表現は、ある意味平凡かもしれません。しかし、
甲斐を取り囲む峰々の凛とした佇まいが、いやでも龍太の面影を彷彿とさせるのです。特選とした所以です。

◎浅き春微笑むやうな雲流る

春になったとはいえ、まだまだ寒さを感じる日々。しかし、空を眺めるとぽっかりと白い雲が流れて来るではあ
りませんか。ああ、やはり春になったんだなあ、と感じている作者。「微笑むやうな」という雲の比喩について
は好悪があるかも知れませんが、春への思いが素直に表現されているようで私には好ましく思われました。

◎石段に続く街道春浅し

石段と街道との関係はやや曖昧。ただし石段と街道が接していることは確かなようです。その石段も上って街道
に接するのか、下ってなのかも示されていません。実に不親切。しかし、それが作者の意図のような気もします。
街道はいまだに人まばら。春も進めば賑わう街道になるはずなのに、といったニュアンスが感じられます。
「春浅し」だけで勝負した句でした。

《自由題》

★浅蜊吐く砂の動いて夜の厨

浅蜊に砂を吐かせるため、塩水に浸けて冷暗所に置く。昔は潮干狩りで採ってくると決まって一晩そうしたもの
でした。すると暴れるわけではありませんが、結構水を飛ばします。それを防ぐために軽く新聞紙などを掛けて
おいたものです。そのことを彷彿させる掲句ではありました。夜の厨での浅蜊の活動がこそこそと聞こえるよう
です。「砂の動いて」が効いているのかも知れませんね。

◎サクラサクメールに三個花マーク

直接、季語が使われている訳ではありませんが、「サクラサクメール」は意味上、明らかに「入学試験」や「合
格」と同等の傍題であると判断できます。選者によっては認められないかもしれませんが…。その合格メールに
三個の花マークが付せられていた。目出度い句で楽しくなりました。

◎おぼろ夜のふたりでつまむあまなつと

「おぼろ夜」で決まりましたね。もともと官能的で濃密な情緒を醸す季語ではありますが、「ふたりでつまむ」
ものが「あまなつと」で救われました。ものによっては即きすぎになるところでした。うまいものですね。

添削(ランクアップのために)

文語表現、旧かな表現について幾つか指摘させていただきました。ご自分で怪しいなとお感じになったなら、
是非辞書を活用されることを希望いたします。

・能古島横たう影や春浅し → 春浅し横たふ影の能古島

能古島の横たわる影を眺めながら「春浅し」を感じている作者。とても良いですね。
しかし、能古島の後に「の」がやはり欲しいと思いました。上五を六音にしてでもそうすべきではなかったか
と感じています。ですが、それは上五と下五を入れ替えることで簡単に解決します。ご検討ください。
一方で「横たふ」も「横たはる」が文法的には正解なのですが、芭蕉の「横たふ天の川」を引用するまでもなく、
当時から通用している自動詞形ですので、これで良しと致します。

・お遍路が覗ゐてゆける登り窯 → お遍路の覗いてゆける登り窯

作者は旧かな派とみました。それは「ゐ」の字を使おうとした意図から窺うことができます。しかし、本来の
「覗きて」のイ音便は「覗いて」となります。ここは「ゐ」ではありません。間違いやすい点でもあり、辞書で
確認されることを望みます。さらに「お遍路が」の「が」も誤りではありませんが、たとえ同じ意味だとしても、
ここでは「の」の方が相応しいと感じました。

・老いてなお心はずむは雛飾り → 老いてなほ弾むこころの雛飾る

作者は旧かな派ではないのかもしれませんが、取り敢えず添削は旧かなでさせていただきました。
さて、添削の主眼は「心はずむは」を「弾むこころの」とした点にあります。前者は、心のはずむことと言えば
「雛飾り」だとの意味でしょう。勿論これはこれで満足できるような気もしますが、もっとご自分の心に引き付
けた表現はないでしょうか。後者はその一つの解です。雛の日が近づくと、老いたとはいえ気持ちが高ぶります。
その「弾むこころが雛を飾るのだ」としてみました。ご検討くださるよう願います。


        
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